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2010年03月27日

ドイツ食文化セミナー(第2期/全4回)

第1回 2月13日(土):ドイツのビール文化とアサヒ ザ・マスターについて 
(アサヒビール西宮工場)
講師:ミュンヘン工科大学醸造学修士(マスター) 山下 博司氏

今回はアサヒビール㈱の西宮工場において工場見学、ビール試飲、そして講師であるミュンヘン工科大学醸造学修士(マスター) 山下 博司氏 (同社商品開発第一部プロデューサー) のお話という構成で、21名の参加者がありました。1927年操業開始の歴史ある工場の概要を映像で見た後、ビールの原料や製造工程の解説を聞きながら見学し、試飲の際にも興味深い説明を受けました。そして神戸市東灘区の渦が森小学校に通っていたとご自身を紹介された講師のお話は、ドイツ留学時代の事を中心に醸造学の学位と資格やドイツ語学習の苦労など聞き入ってしまうものばかりで、特にドイツ各地の醸造所の解説はUberraschungでした。アサヒ・ザ・マスターを賞味しながら参加者からの質問が尽きないほど興味を引くお話が最後まで続きました。-参加者より-


第2回 2月27日(土):ドイツワインの入門セミナー2
講師:ドイツ商事・ローテローゼ取締役専務 松田 耕治 氏

昨年12月5日のドイツワイン入門セミナー1に引き続き、今回のセミナー2にも参加させていただきました。 講師は1と同様 ドイツ商事取締役松田耕治氏。 前回は、松田氏の軽妙なトークによる'目から鱗'の話の連続でしたが、今回は、ワインクルーズをまぢかに控えてのティスティングのつぼを教えていただき、ワインクルーズへの家族参加の決意を新たにしました。(少し大げさかなあ。)料理とワインの相性も肉は赤、魚は白に拘らずうなぎに赤ワインのように、コッテリは赤、アッサリは白との基本をベースに自分の好みで楽しめばいいとのことでした。今回のセミナーで特に私の教訓となったのは、ワインの楽しみ方によってその人の人間性が表れるとの言葉でした。また、今回のセミナーではいいドイツワインの背景には素晴らしい畑(土)と醸造家が存在するとの認識を新たにしました。2回のセミナーでは試飲も含め充実した楽しい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。-参加者より-


第3回 3月6日(土):こだわり続けるBIO(オーガニック)ドイツの味
講師:ベッカライ ビオブロート 製パンマイスター 松崎 太 氏

待ちに待った「ドイツパン」の講座に参加しました。今回でドイツ食文化セミナーは3回目の参加ですが、どの講座も講師の先生のお話がとても興味深くいつも楽しみにしています。
パンを焼く「職人」をイメージしていましたが、今回の講師、松崎先生はすらりとしたスポーツマンタイプ。お話を聞いていると学生時代は陸上部に所属していらしたとか。では何故パンを焼く職業に就いたのか ― そこから話は始まりました。
ドイツでの修業時の教科書を拝見させていただきましたが、全部ドイツ語で書かれていて「勉強するのは大変だったろうな」と思いました。「百聞は一食にしかず?」試食させていただいたパンは、今まで食べたことのないような食感でとてもおいしかったです。お店でドイツ製の石臼で挽いたオーガニック素材の生地で焼いたパンだそうですが、機会があれば伺っていろんな種類のパンを食べてみたいと思います。そしてドイツ製の石臼もぜひ拝見したいと思います。
今回も大変貴重なお話を聞くことができ、講師の先生や企画してくださいました皆様本当にありがとうございました。また次回も楽しみにしております。-参加者より-


第4回 3月27日(土):ドイツで学んだ伝統を受け継ぐハム・ソーセージ 
講師:メッツゲライクスダ オーナーシェフ 楠田 裕彦 氏

ツヴィーベルメットブルスト(豚肉に乳酸発酵を施した柔らかいサラミ)を細かくきざんで薄切りのライブレッドにのせて試食。中辛口のワインと共に。かすかに甘味を感じるさわやかさに、今までのサラミのイメージがくだける。
マイスター楠田さんが阪神淡路大震災後、南ドイツへ飛び込んで修業し、生み出したハム・ソーセージはドイツのメツゲライを彷彿とさせる。水は硬水、殺菌は肉本来のかおりを消さないで、塩は岩塩より日本の塩、添加物を使わず昔の製法で。豚の種類も選び、えさでも味が変わるとのこと。
メッツゲライの朝は早く、8時前から開店を待つ主婦がおしゃべりしながら並んでいるそうだ。1日に20~30種類のハムとソーセージをつくり忙しいが、夏の休暇は1カ月。この間にスイス・フランス等に研修に出かけた。日曜の朝は仲のいい人達と朝食を共にし、食後は3~4時間かけて森へ散歩に出かける。ドイツの人々の仕事とプライベートを区別した生活、こだわりのものづくりなど楠田シェフの熱のこもったお話に、私もいつの間にか熱くなっていた。
神戸にマイスター楠田さんのいらっしゃることに幸せを感じた1時間半だった。-参加者より-