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2016年05月20日

好きなことを仕事にできる幸せ(2016年4月27日/第9回 『ドイツ語と出会って』感想文)

第9回ドイツ文化サロン

今回はドイツ総領事館の通訳としてご活躍の飛鳥井たまきさんより「ドイツ語と出会って」のタイトルで、飛鳥井さんがドイツ語と出会い、ドイツ総領事館の通訳となり、現在に至るまでのエピソードを中心にお話いただきました。この「ドイツ語と出会い、ドイツ総領事館の通訳となり」までのエピソードを一言で表すと"波瀾万丈"と書きたくなるほど山と谷が連続するのですが、しかし内容は決してそうではなく、一貫して「好きなこと(ドイツ語)を仕事にするため」の"努力と決断"の連続。この"努力と決断"があってこその現在のキャリアと幸せ、またそれらを応援してくださった周囲の方に感謝されるお姿に、とても励まされました。

飛鳥井さんは、ご家族の影響もあり大学生の時に第二外国語としてドイツ語を学びはじめました。初めから通訳を目標としていたわけではなく、また在学中はドイツ語を通じた出会いと青春の苦みを経験し、国費留学を志して猛勉強したものの選考からは落ち、しかし私費でドイツに留学する道を選び、そのための資金もご自身で稼ぎ、大学卒業後にドイツに渡りました。ドイツでも勤倹力行の日々を送り、一年後には私費留学を一年延長することを決断。将来を鑑み帰国を決断され、やはり好きなドイツ語を仕事にしたい想いで通訳を志し、ドイツ総領事館の通訳採用試験も一度は不採用になったものの、努力と出会いを大切にしてきた結果、現在のキャリアに至った、というエピソードでした。

私が一番心に残ったことは、飛鳥井さんが「好きなことを仕事にする幸せ」を語ってくださったことです。好きだけれど、初めは人より特別に優れているわけではないけれど、諦めずに努力して、感謝して、時には大きな決断をして掴んだ仕事。"波瀾万丈"あるけれど、ドイツ語を仕事にしたいという一貫した想いで"努力と決断"を続けられた様々なエピソードに、紆余曲折の末に至った私自身のキャリアとドイツ語との出会いを重ね、そしてそれを応援してくださる方々の顔を思い浮かべながら、「好きなことを仕事にできる幸せ」を噛み締めました。

それから「外国語を身につけるためにはこの努力が必要だ!」と思ったことは「(飛鳥井さんの場合は)一日3つ、伝えたいことを言い続けた」ことです。これを3ヶ月間続けたら、概ねことは言えるようになったとのことです。GW の5月3日(祝)の帰省時、新幹線で隣に座ったドイツ人に「今日は何の日?」とドイツ語で尋ねられ「憲法記念日」と答えられなかった私は、実家に到着後、辞書を開いたのでした。

(会員 日下澄子)

(開催案内)第9回 ドイツ文化サロン 『ドイツ語と出会って』