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最新活動報告

2017年11月05日

相楽園『神戸菊花展覧会』


神戸日独協会の会員のために、とのことでご招待券をいただき、相楽園の『神戸菊花展覧会』を見てきました。せっかくなので夜間ライトアップしたところを見てきました!
紅葉が色づきはじめの頃、この日はほとんど無風状態で、木や屋形が池に映り込んだ様子にカメラやスマートフォンを持った方々が立ち止まってシャッターを切っていました。
菊の花は本当に見事で、「こんもり」と飾られた菊や、同時に展示されていた盆栽の小さくも凝縮された美しさに見とれました。爽やかな秋空の下の菊もキレイでしたが、夜間ライトアップで照らされ艶やかな表情になった菊も素晴らしかったです。
相楽園の庭にてお茶とお菓子をいただきながら眺めました。神戸の山手はとても静かで、教会の鐘や船の「ボー」という音が聞こえてきました。神戸にいる実感がわきます。お菓子のお店は長田の「創作菓子 いおり」。

相楽園
創作菓子 いおり


2017年11月05日

Nr.7ドイツワインの会-日本人醸造家に聞くドイツワインの全て-

神戸日独教会のドイツワインの会も7回目。今回はドイツ商事の松田社長からのご紹介で、日本人醸造家の浅野秀樹氏をゲストに迎え、本場ドイツでのワイン醸造についてお話いただきました。
冒険家だった浅野さんがNiersteinでワイン造りを始めるに至るドラマチックなエピソード、ブドウ栽培にかかる手間暇と人の関わり、醸造の過程などを写真とともにご紹介いただき、実際にHide's Wineを飲み、参加者からの質問に回答いただきました。
ワイン関連の本を読んだときに土壌の話が出てきますが、その土壌がワインの個性にどう関わっているのか、浅野さんの畑の赤土のお話と試飲したHede'sWine639で初めて実感しました。今いちど本を読めば理解が深まるかもしれない・・・ドイツワインの会、勉強になります。

今年はブドウの収穫が例年と比較して一ヶ月ほど早かったためにたまたま来日が叶ったとのこと、多忙なスケジュールの中でドイツワインの会にお越しいただけたこと、とってもおいしいHide's Wine 639を味わう機会をいただけたことなどなど、松田社長と浅野さんには本当に感謝です。またこの日のために一緒に準備を進めていただいた世話役の皆さんと事務局、支えてくださる会員の皆さん、いつもありがとうございます。

次回は2018年1月です。案内はホームページや会報に掲載します。ご予約はお早めに!

<Nr.7のワイン>Weinprobe Hide's Wine639
Rheinhessen 2016er 639 Black Niersteiner Hipping Riesling DQ feinherb(11.5%-17.7g/l- 8.2g/l)
Rheinhessen 2013er 639 Orenge Niersteiner Hipping Riesling Spaetlese ( 9%-58.5g/l- 8.1g/l)
お求めは「ドイツワイン専門店 ローテ・ローゼ」



2017年11月03日

ローテ・ローゼ「神戸ドイツワインフェスト」に神戸日独協会もブースを出展しました

11月3日(祝金)-11月4日(土)、ローテ・ローゼの神戸ドイツワインフェストに神戸日独協会もブースを出展しました。

ブースでは講座や催しの案内のほか、特別展示として、ブースにお立ち寄りのお客さまが行って見たドイツの街を地図にシールで印をつけていただく「ドイツ行って見ました」、好きなドイツの街3つを投票いただく「ドイツの街総選挙」、神戸日独協会とローテ・ローゼさんのドイツワインの会の取り組みの紹介を行いました。特別展示は実行委員メンバーでアイデアを出し合い、みんなで準備を進めてきました。

「ドイツ行って見ました」はドイツ好きが集まるこの会場で大人気!ドイツワインの催しだけあって、シールはドイツ南部に集中しました。(ビール好きも多くミュンヘンが人気でした)訪れた街を地図の中から探したり、その街でのエピソードを拝聴したり、お客さまが訪れたドイツの街の場所を居合わせた会員さんが一緒に探してくださったり(さすが日独協会!)、ドイツトークに花が咲いたり。実行委員もお客さまもみんなが一緒になってブースを盛り上げることができました。大阪日独協会の方、香川日独協会の方とお話ができたことも大変嬉しく思います。
ステキな機会で貴重な体験をすることができ、またブースをみんなで形にできたことも、良い思い出になりました。

「ドイツの街総選挙」の結果発表はまた後日。お楽しみに!

<2017.11.30追記>

「ドイツ行って見ました」
「ドイツ行って見ました」では、ドイツの地図に、行ったことがあるドイツの街の場所にシールを貼っていただきました。ドイツが好き、ドイツワインが好きなお客さまばかりにお答えいただいた貴重な結果です。さすがドイツワインフェスト、見て納得でした。

結果を見る(PDF)

「ドイツの街総選挙」
「ドイツの街総選挙」では、好きなドイツの街ベスト3および行ってみたいドイツの街の名前をみなさんに投票いただきました。

5位(10pt) アウグスブルク/ハンブルク/トリアー
(アウグスブルク)路面電車とか古い教会のある景色がいい。周りの都市とアクセスがいい/ローマから栄えた落ち着いた街/(ハンブルク)友達が住んでいるから/都会だけど映画の中のよう/(トリアー)姪が留学していたから

4位(12pt) ハイデルベルグ
学問の街/留学先。とにかく美しい/景観/大学街

3位(22pt) ベルリン
友達がいるから/古都の風情/いったことがなくて行きたい/歴史の街であること。悲劇を二度と繰り返してはいけない/文化が多い/首都だけあって活気がある

2位(30pt) ローテンブルグ
中世そのままの街/小じんまりでドイツらしい/夢の国のよう。ワインもおいしい/町の雰囲気。食事が美味しかった/ローテンブルグの人たちと居酒屋で飲みました/景観、規模/屋根が赤で統一されていてきれいだった

第1位は、みなさん大好きなあの街です。さあ、どこでしょう? 気になる結果はこちら!

すべての結果を見る(PDF)

2017年09月24日

ドイツ人研修生との交流会を終えての感想

会員 河江 有利絵
9月24日日曜日15時から二時間ほどゲーテインスティトゥートの研修生として日本に来られたタミ・ヴェールマン Tami Wehrmann さんとの交流が協会の会議室でありました。9人ほどの参加者を交えてのもので、私自身も大変実りあるものになりました。内容としましては、ちょうどこの日に開票されるドイツ総選挙もあったこともあり、インターネットや文献ではすぐ知ることのできないドイツ政治情勢やホットな内容を大きな題材として話し合いました。ドイツと日本の投票方法の違いから、当選した政党の中で多くの票を獲得した三つの政党についての思想や、メルケル首相についてなど、幅広く政治のことやドイツから来た研修生のタミさんの考え方などを知り、日本がまた衆議院選挙を控えており、また、グローバルな社会で国政というものが大切であると自身が考える中、新しい視点を得ることができました。ドイツでは気軽に個人の政治における思想がどの政党に近く属するのかがわかる「Wahl-O-Mat」があることを教えてもらうなど、ドイツを政治の観点から知る、刺激的な機会になりました。ありがとうございました。


2017年09月10日

Nr.6ドイツワインの会

今回は「ワインのヴィンテージ」„Weinjahrgang"をテーマに、ローテ・ローゼの松田社長のお話を拝聴しながら、このテーマのためにご用意いただいたワインを試飲し、「ドイツワンのヴィンテージとは何か?」を学びました。

試飲はいつもと少し形式を変えて、年代が異なる白 リースリング 4種をランダムにグラスに注ぎ、年代順を当てるためにブラインドテイスティングを実施。松田社長の解説のもと、色や香りなど様々な角度から考察し、正解を確認しました。赤ワインも同じ醸造所の2種類を試飲しました。

品質重視のドイツワインにとってのヴィンテージとは何なのか?を問い、その結論に導かれるよう、解説を聞き、飲んで、納得です。

初参加9名の方それぞれのドイツワインとの出会いや想いについてお話いただけたこと、テイスティングしたワインに対する皆さんの発言コメントも大変興味深かったです。(皆さん、本当にワインがお好きなんだなーと思いました!)ドイツワインの会は、ドイツやドイツワインが好きな人同士との出会いも楽しみの一つです。

世話役としてはヴィンテージを「コルク」や「開栓」で体感できたことも大変勉強になりました。古いワインを開けるための便利な道具の使用を間近で見ることができました。今回はとくにワインの種類が多く、コルクの状態もヴィンテージ感たっぷりだったため開栓に手間取ることがありましたが、世話役メンバーで手分けをして会をうまく運ぶことができました。いつも本当に感謝です。

写真は、瓶の中に落ちてしまったコルクを引き上げる道具、今回テイスティングした6種類のワイン、そのコルクを見比べるためのスタンドです。瓶の前のブドウはリースリング。想像していた以上に小粒で、完熟状態とそうでない粒の甘みの違いが歴然としていました。とても貴重な体験をさせてくださった松田社長に感謝です。

<Nr.6のワイン>
---白---
1989er Rheingau Johanisberger Klaus Riesling Kabinett 9%(甘口)
1996er Mosel Wehlener Sonnenuhr Riesling Spätlese halbtrocken 10%(中辛口)
2002er Mosel Burgener Römerberg Riesling Kabinett halbtrocken 10%(中辛口)
2016er Mosel Burgener Hasenläufer Riesling Kabinett 10%(甘口)
---赤---
1995er Spätburgunder trocken 12%
2012er Spätbrugunder Classoc 13%

ドイツワイン専門店 ローテ・ローゼ

2017年09月07日

【ハンブルクレポート】- Nr.5- 人の輪とハンブルク

ワーキングホリデー期間も残り一ヶ月になりましたが、未だに新しい出会いがたくさんあり、それぞれの出会いに面白さを感じています。

以前に3回ハンブルクに滞在した時は学生の時でした。私は誰かと出会うために特別なことをする必要がなく、大学という場や授業などのプログラムが人との出会いの場を提供してくれていました。逆に言うと、人の輪という意味で大学の外に出ることがめったになく、今から思えばとても狭い範囲で過ごしていました。それでも友人を介して、ワーキングホリデー、就職、結婚と多様な理由でハンブルクに来た方々と出会い、未来のいろんな可能性を教えてもらいました。これらの出会いが今回の滞在につながっています。

今回は、職場があるわけでも学校があるわけでもなく、どこにも所属しない形でハンブルク生活がスタートしました。人と出会う場所があらかじめ用意されていない、新しくて面白い状態でした。だからこそ、学生の時には出かけて行かなかった世界で、いろいろな人と繋がっていきたい。そんな私が利用したのは、様々な交流会です。日本にいた頃から、ドイツ語で繋がる場所を求めて色々な会に出ていたので(日独協会もその一つですね!)、同じことをハンブルクでもやってみました。日本いるときに、ハンブルクにある二つの会を知る機会があり、この二つには必ず行こうと決めていました。これらの会には今でもお世話になっています。留学時代の友人たちも助けてくれました。彼らは、たとえ大学のころのように毎日は会わなくても、同じ街にいるだけでとても心強い存在です。それだけでもありがたいことですが、再会した時に、日独交流のグループや、交流会を調べられるアプリを教えてもらいました。そのアプリでは、さらに趣味のボードゲームの会や、女性のキャリアネットワークの会、インターナショナルなネットワーキングの会を見つけることができました。このような集まりが無数にあることも、大きな街の魅力の一つだと思っています。

ただ、私は人に話しかけるのが得意ではないので、行くだけ行って、ぽつんとおとなしくしていることも少なくありません。お互い気まずさを感じながらどうにか話題を続けているという雰囲気の時もあります。けれど、そんな中でも気が合う人が見つかったりします。これはいつも不思議に思うことです。自分が閉じていなければ、同じように新しい出会いに開かれた人と繋がって、人の輪が広がっていく、そのことを何度も教えてもらっている気がします。最近は、知り合ってからの年月に関係なく深まる繋がりもある、と実感する出会いもありました。数か月前は知らないどころか違う国にいた人だなんて、と思うと巡り合わせというのは本当に面白いなと思います。

最後に、これは留学の時も感じていたことですが、自分が持っている複数の言語で人と繋がっていくことが、自分の豊かさのひとつだと改めて思います。主な使用言語が日本語の会、ドイツ語・日本語の会、英語の会、それぞれに集まる人も話題も違います。ドイツ語のみを使うときは、たいてい友人に誘われて彼らとその友人たちと一緒に食事したりどこかへ行ったりすることが多いですが、そうなるとまた場の雰囲気が変わります。韓国語を勉強している関係で先日参加した独韓の交流会も新鮮な経験でした。ドイツにいるからにはドイツ語で話す!と意気込む時期も過去にはありましたが、自分が持っている言語をすべて財産にして、それぞれの世界をのぞき、いろんな人と繋がっていく楽しさがハンブルクにはあると思います。


会員の北村美里さんが昨秋よりハンブルクに滞在しています。北村さんに観光案内にはない「Hamburg heute」をレポートいただいています。

2017年08月19日

Obon-Sommerfest

Sophie Bretschneider
Am 19.08. gingen eine Freundin und ich mit einigen Mitgliedern der Evangelischen Kirchengemeinde Kobe und der Japanisch-Deutsche Gesellschaft Kobe zu einem Sommerfest nahe Sumiyoshi.
Da ich noch nie zuvor in Japan gewesen bin und gerne so viel wie möglich von der japanischen Kultur erfahren möchte, war die Einladung zu dem Fest eine tolle Gelegenheit! Ich kam am 18.08. nach Japan und werde ein Jahr lang als Freiwillige an der Deutschen Schule Kobe auf Rokko Island arbeiten. Ein schöneres Willkommen als ein Japanisches Tanzfest kann ich mir daher nicht vorstellen☺
Auf dem Fest gab es tolle Musik und viele Stände mit Essen und Spielen. Außerdem war die Atmosphäre voller Spaß und Lachen, sehr angenehm. Auf dem Fest trafen wir mehrere Personen die die Japanisch-Deutsche Gesellschaft kannten oder Teile der Kirschgemeinde waren, so dass wir noch mehr interessante Leute kennenlernen konnten. Auch mit einigen Personen, die so auf uns aufmerksam wurden, konnten wir erfrischende Gespräche führen. Später am Abend begann dann der Tanz in der Mitte des Parks, zu dem viele aus dem Publikum mittanzten, was sehr lustig und überraschend für mich war. Ich selbst wurde ebenfalls aufgefordert mitzutanzen und habe es sehr genossen. Die Stimmung auf dem Fest war toll und ich freue mich dort gewesen zu sein.

8月19日に私は友人と神戸ユニオン教会、日独協会の会員の皆さんとで住吉近くの夏祭りに出かけました。
私はこれまで日本に来たことがなく、また、できるだけ多くの日本文化を体験したかったのでお祭りへのご招待は絶好の機会でした!私は8月18日に来日し、有志として六甲アイランドにある神戸ドイツ学院で1年間働きます。日本の盆踊り祭りに歓迎されるなんて、これほど素晴らしいことはありません☺
お祭りでは素晴らしい音楽や、食べ物、遊びのたくさんの屋台がありました。その上、とても楽しい雰囲気で、笑顔が絶えず本当に心地良いものでした。お祭りでは、日独協会と教会の方々とお話しすることもできたので、多くの人と知り合いになることができました。よく話してくださった方とは心地よい会話を楽しめました。夜が更けていくと公園の真ん中で盆踊りが始まったのですが、私が驚き、そして楽しかったことは、聴衆の中からたくさんの人が出てきて一緒に踊っていたことです。私も一緒に踊ることを勧められ、とても楽しい時間を過ごせました。お祭りは良い雰囲気で、そこに参加することができて嬉しく思います。
(訳 梅田恭成)

2017年08月16日

ドイツの新聞に神戸日独協会が掲載されました

7月の映画「ベルンの奇蹟」鑑賞会に参加したドイツ人新聞記者、ベルント・クロプファー氏が地元紙に自身の日本旅行の体験談などを記事にし、神戸日独協会の名前なども掲載されました。

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Aufregend anders: Das erste Mal in Japan

7月の映画「ベルンの奇蹟」鑑賞会に参加したドイツ人新聞記者、ベルント・クロプファー氏が地元紙に自身の日本旅行の体験談などを記事にし、神戸日独協会の名前なども載りました。

2017年08月10日

【ハンブルクレポート】- Nr.4- G20サミットと街の騒動

皆様こんにちは!今回は会員の方の要望により、G20サミット開催中の街の様子を、私の知りえた範囲でお伝えしていきます。

G20サミットは7月7日~8日に市街地にあるメッセで行われました。7日の夜には、エルプフィルハーモニーで公演もおこなわれました。大都市の中心地で行われた今回のG20サミット。メッセ、エルプフィルハーモニーの周辺区域が封鎖されるだけでなく、多数のデモが中心街全域で行われる予定になっていました。友人からもらった日程・ルート図によると、その数約30。早いものは2日に開催予定でした。G20サミットの生活への影響をどれだけ心配しているかは人により様々でしたが、友人たちとの話でも、交通渋滞やデモの暴徒化、テロへの懸念が話題に上っていました。この期間中を自宅勤務や休暇にする会社もあったようです。私も外出を控えることにしました。ですので、私自身は開催前日からの街の様子を目の当たりにはしていません。ひとつ小規模なデモ隊が、物々しい警察車両に随行されながら歩いていくのを見たくらいでした。ただ家にいてもパトカーのサイレンが始終鳴り響いている状態で、後々にはそれにヘリコプターの音が加わりました。

時を同じくしてSNS上では、G20サミットに伴う騒動の動画、記事が次々に共有されました。市街地では、デモ隊が警察と衝突。さらに、アルトナ地区、シュテルンシャンツェ地区では、暴徒が道に停めてある車に火をつけ、店の窓ガラスを割って商品を燃やすなど、破壊行為を繰り返す事件が起こりました。

私は平和的なデモには市民が積極的に政治に参加しているという印象を持っています。しかし、動画と記事をとおして見たものは、すでにデモではなく、ただの暴力でした。ハンブルクに住む人たちは、自分たちの街が滅茶苦茶にされていることへの怒りの声とともに情報を共有していました。SNS上では、街の惨状を受けて、日曜日にハンブルクを掃除しようと呼びかけるキャンペーンも立ち上がりました。このような活動もあってか、G20サミット終了後、一見は早く市民生活が戻ってきた感があります。それでも例えばアルトナ地区を歩いていると、お店の窓ガラスにはまだ暴動の後が残っているのを見かけます。損害を受けた方に日常が戻るのはまだまだ先かもしれません。


会員の北村美里さんが昨秋よりハンブルクに滞在しています。北村さんに観光案内にはない「Hamburg heute」をレポートいただいています。

2017年07月23日

「ドイツ映画を見る会」に参加して

会員 中島 英樹
7月23日(日)14時から協会会議室で、15,6人の参加者でドイツ映画「ベルンの奇跡」を鑑賞しました。映画の本筋(?)としては1954年のワールドカップ・スイス大会で、ドイツが戦前の予想を覆し、決勝で、強敵ハンガリー相手に奇跡的な勝利をあげ、ワールドカップ優勝を果たし、敗戦で打ちのめされたドイツ国民に勇気と希望を与えた感動的な物語です。
以上のあらすじの中で、戦争で失われた家族間の絆がいかに修復されていくかや、敗戦後の貧困や、出征した兵士の戦場での恐怖体験による精神的ダメッジなどの社会問題などが取り上げられている。
私自身も、終戦後の物資の乏しい中、映画で代用サッカーボールを蹴っていたサッカー少年と同様、棒切れと布を巻いた代用野球具で野球をした私自身の子供時代を懐かしく思い出した。また、帰還列車で帰ってきた父親を迎える場面も、嘗て、戦後の一時期、日本でもみられたように記憶する。兵士の過酷な戦争体験による精神的ダメッジについては、同じ敗戦国の日本でもあったし、近くは、アメリカのベトナム帰還兵やアラブ戦争帰還兵の社会復帰問題が取りざたされた。
ドイツが優勝した時、観客の一部から期せずして歌い始められたドイツ国歌が競技場に渦のように広がっていった場面にも、同じ敗戦国民として感動を覚えた。勝利の瞬間、戦争で亡くした誇り、自信と希望を取り戻した瞬間であったのではと思った。
素晴らしい映画だと思います。もっと、大勢の方に見ていただけたらと思いました。

映画鑑賞会
映画鑑賞会